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書いたものなど

墓守と王

墓守の王は、呼べ、いま再びと、祈るようにして傲慢をひさぐ 踏むだろう砂漠の呼び名、こたえなくとも歩けよと、砂漠でないから 都市のようないまも棲む者の音ありて、足音立てても踏みいるものかと 廃れじの風ひるがえる灯台に史実たべるものの呼ぶ声がして…

白々しいもの

かたみ目にトジて永遠の途をゆく、その許にゆるせよ記録の指を 過ぎてこそ踊りて先の名であれど望むべくもなしこの世の春は 高名のはばったくても這いながらかつての愛を抱きとめている あきれるまで新聞ざたのわれわれも背に気をつけよ、武器も無くては ぼ…

空と燐光

ふみこえた今日が夜中の延長戦ならばいまさら不夜城でもなく 朝のまるで無遠慮なところ嫌いにはならない、しかし心拍はうるさい この夜に余命を差し込めたらいいのに 青いろの夢の跡地をのぞんで そそぐように変わっていくとき、さわれたら、柔らかくも焼け…

平成29年度 初夏の申し送り

あと60回はあるなどの傲慢に呆然と来る今年の夏は この夏で戦争詠が四年目になります、どうぞ笑ってください ああ、そうだね、ぼくらが殺した時代だ、しかし永くていつかに終わる あるところのスコール降りて架線にはすがりながらも足場はなくて またぐもの…