2017-08-02 墓守と王 墓守の王は、呼べ、いま再びと、祈るようにして傲慢をひさぐ 踏むだろう砂漠の呼び名、こたえなくとも歩けよと、砂漠でないから 都市のようないまも棲む者の音ありて、足音立てても踏みいるものかと 廃れじの風ひるがえる灯台に史実たべるものの呼ぶ声がして 旅人よ!ここはあなたの国だ、好きに歩くといいよ、やがて倒れるまで 「なあ、気づいたか?もう、」みちしるべなくてわたしたちこそ王になるべく きらぎらと世界王国の栄華である、墓標もまた神殿になった