2018-03-17 珂のころに 短歌 零下にも街はなりにて歩行でゆく夜をかえりみててっぺんまで冬 翌夜の大鎮守を眺めるのもさりとて惜しく故郷を思うが 陽ありて眠り雪のいるはしばしに、コンチネントのみやげを思えば いちめんの白は迷信、青を刷いて海原にもする北の作法です おぼつかなく日がなに磨いて街の雪よ、焼いてまなうらを、血の気も失くして 鈍重でも寒からずの風笛吹いて窓軋ませる冬はまた去る