72°

書いたものなど

能登吟/平成30年度

 

空までも長閑に塗るきみのために

 

かの手による涅槃西ならいつまでも

 

おおでまりをついて歌ってゆくところ

 

大わにのしずかにて呑む春の月

 

春惜しの海ひるがえして昼の底

 

かぎろひに似ても黙まりそこにある

 

春闌に鳴らしましますのどの国