72°

書いたものなど

歌を歌うよう

いずれ遠く忘れてしまうの だから黒幕の裏側で笑うのです

 

この真理を読み上げるためにあなたが逸らしたものを憶えています

 

門は閉じて 冴えざえと夢浚えば潮の満ちいる日も憶えている

 

いつかいつか起源のこと、僕のこと、黙示録のこと教えておくれ

 

きみに語るのもわずらわしい、満ちるまですこしの間を思慮している

 

きみの死も杞憂であれと思うては 思えど思えど罪になるかも

 

眠るふりに興じるのに忙しくてすぐそこに来るすべてが見えない