72°

書いたものなど

白々しいもの

かたみ目にトジて永遠の途をゆく、その許にゆるせよ記録の指を

 

過ぎてこそ踊りて先の名であれど望むべくもなしこの世の春は

 

高名のはばったくても這いながらかつての愛を抱きとめている

 

あきれるまで新聞ざたのわれわれも背に気をつけよ、武器も無くては

 

ぼくらはエキゾチシズムをいつになっても求めている、ばかみたいに

 

舌先からやはりどろどろ 語るのもおろかに啜る旧字の悪い味